中国のセンター試験

ウルムチ2日目。漢方が効いた?のか、体調もすこぶる良くなってきた。よかった。

さて本日起きて中国人の友達と話していると、今日は中国人の高校生にとって大事な日、大学に入学するための試験があるとのことだ。彼から聞いた感じだと、中国は殆どが国立大学しかなく、それに入るための試験。ただ、大学に出願するのではなく、このテストの成績に応じて自分の行ける大学が決まるというものらしい。センター試験に似ているといえば似ているが少し違うかな?そして彼がこのテストはアンフェアだと言う。何故なら省によって内容が違うみたいなのだ。もちろん難易度も変わってくる。例えば今いるウイグル自治区のテストは簡単で、福建省のテストは難しいらしい。しかし、スコアで押し並べて評価されるので、ウイグル自治区であれば北京大学に入学できる生徒も、福建省に行けば無理、ということが起こる。現に彼の大学(西安の工科大学らしい)の友達も、福建省から来た子はスマートだと言っていた。日本の自治医科大学の入試方法と一緒ですね。自治医大は各都道府県から入学できる人数が決まっているので、東京で受験するのと地方で受験するのとでは雲泥の差らしい。そしてこの自治医大と違う点は、受験地区の選択だ。自治医大は、詳しくは忘れたが居住地とか出身高校とかを前もって移動させれば、受験地を操作することも可能(まぁしかしその分その受験地での御家奉公があるのだが)。一方で中国のこれは生まれた土地によって決まるとのこと。もちろん親が前もってそれを考慮して操作することは出来るが、自分は生まれた時点で受験地が決まっており、操作することは出来ないのだ。学歴社会の中国にとってはまずまずえげつないシステムで、確かにアンフェアだ。中国人の友達は「生まれた時から勝負は始まってるのさ」とのこと。笑  中国は貧富の差も激しいし、社会的流動性の高い日本で生まれて本当によかったと思う。

 

さて受験といえばやはり自分の「輝かしい」過去を思い出してしまう。

受験勉強が好きだった(特に数学とかパズルみたいで)というのもあるが、自分は受験時代はけっこう良い方で、医学部の中でも偏差値の高い大学に行けた。実際、他の医学部生と比較しても受験勉強に励んでいたという自負もあるし、その分自分の努力で勝ち取った、という認識が強い。

でも実際医者になってみると、出身大学てそんな関係ない。これ、名門医学部をでた医者は誰しも少しは思うことだと思うのだが、どの医学部を出ようと、その後の進路にはさして影響がない。例えば東京大学出身の医者の殆どが行くであろう東大の医局には、東大出身はもちろんだが、地方の医学部やどっかの私大出身でもまず問題なく入ることが出来る。そしてその後の進路は基本的には同じ。これは医者不足と定員が設けられてないということに起因するが、そうすると、わざわざ頑張って東大入った意味ないやん!てなりかねない。つか実際なるし、それでジレンマを抱えている医者を何人も見てきている。でも何故そこでジレンマを抱えるのかというと、それは現在の自分に満足できていない、現在の自分が大したことないと思っているからだろう。実際、自分は大学時代に周りの人間の出身高校をみて優劣をつけるなんてことはしなかった。じゃ何で今、出身大学で悶々とするのかというと、やはり今の自分が物足りないからだ。だからそこで出身校で優劣をつけて自分のプライドを保ちたい。そうなる。過去の栄光にしがみついてはならない、伝統を盾にしてはならない、と常々思ってきたが、自分の軌跡が大きければ大きいほどこれに固執し、今の自分を見つめることが出来なくなる。今の自分を好きか、なりたい自分になれているか、それをしっかり見つめてあげて、不必要な他者との優劣に邁進するなんてことはやめよう。というか意識してやめるのではなく、そんなこと気にもしない人間になろう。

 

そう思った中国センター試験(?)の日でした。ちなみにウルムチは快晴。受験生頑張ってね。