中国の映画館でハリウッド映画を見てみた。

中国四川省楽山市に滞在していた時のこと。

そうだ!映画でも見に行こうと思って楽山市にある映画館へ行ってきた。出来れば中国映画を見てみたかったのだが、田舎の映画館ということもあり、上映している4回の映画は全てアメリカ映画。ホステルの人に中国では映画を作っていないのか?と聞いたら、「まさか、もちろん作っている。でも海外映画の方が人気だし金になるから、映画館経営者は海外映画を流したがるんだ」との答え。ここにもアメリカナイズを垣間見ることに。まぁ仕方ないと思いアメリカ映画を見ることにした。

4回の内、2回は同じもので、LIFEという映画。宇宙もので、日本では7月に公演予定とのこと。真田広之が出ていて、ネットで調べてもそこそこ話題の映画みたい。確かに、成都でもたくさんこの映画の広告を見たし、今中国で熱い映画なのであろう。時間的にも日中に2回、夕方17時以降に2回流すみたいなのだが、この夕方の2回が両方ともこの映画。行った日が平日であることを考えると夕方以降の映画に力を入れるはずなので、色んな面からこの映画が人気であることが伺える。

 

17:10開演で、17時過ぎに着いたのでギリギリ。席はどのくらいあるかなと思ってチケットカウンターへ行くと、日本と同じように電子版で自分の席を選ぶスタイル。電子版を見るとかなりの席数があり、日本の大きな映画館に入っている中くらいのサイズの劇場という感じ。「どこでもいいよ。」と言われたので、「中国だし適当なんだろうな」と思って、適当に席を選び館内へ。

そして入場したらびっくり。観客ゼロ。これ、一切盛っていない。しっかり見渡したが本当に俺以外1人もいない。係りのお兄ちゃんも、俺が来たからじゃぁ流すか、という感じ。もちろん上映中も観客は増えず。何百人入る映画館で1人で映画を見る体験したことありますか?多分俺はこれが一生で最初で最期だろう。これだけでも楽山に来た甲斐がある。映画の内容については深くは触れないが、SFホラーだと思う。どデカイ映画館で1人で見るには少し怖かった。笑

 

映画はバッドエンドだし、グロいし、少し不愉快な気分で見終わって外に出た。そしたら街の至る所でおっちゃん達は将棋みたいなボードゲームやってっるし、おばちゃん達は大勢で音楽に合わせてダンスをしている。これは中国内ではどこでもよく見る光景で珍しくはないのだが、ここにこんなに人間がいるにも関わらず流行りのハリウッド映画に誰一人として足を運んでいないところが、自分たちの文化、生活を大事にしている感じがして何か嬉しかった。ちょっと大袈裟かな。

まぁでも別の町でホステルの人にこの話をしたら、「それは珍しい。映画は中国でも人気だし、基本満員だぞ」と言われたので、まぁ特別なことだったのだろう。田舎だったということもあるかもしれない。

 

でもやはりこういう独自性を守っているのを見ると、何か嬉しくなってしまう。個人的には面白い経験が出来たので満足。