蘇州号にて日本から中国へ(後編)

さて、蘇州号に乗り込むわけだが、乗り込むと同時に制服(スーツみたいなもの)を来ている人々が整列してお出迎えしてくれた。正直、大した値段もしないフェリーだし、サービスも海外でよく見る適当な感じだろうと高をくくっていた分、驚きが大きい。

 

寝床は40人収容できるという大部屋に案内されたが、カーペットが敷かれた大部屋に薄い小さいマットレス1枚と掛け布団1枚という、これは想像通りの展開で逆に安心してしまう。
船内は全部で3階立てで、個室、食堂、ラウンジ、バーがあり、外の看板にでて外の景色も見れるという設備。
Wi-Fiは800円くらいで1日使えるが自分は使っていないので強さは不明。食事は1食550円(日本円で支払い)の定食から、各種中華料理の単品(1品7,800円)も頼めるという形態。夜はバーでカラオケも歌える。自販機もそろっているし、日本円を持って行けばまず困らない程度の設備は整っている。

 

出航し出すと、瀬戸内海の中を進んでいく。そのため瀬戸大橋を海側から見ることが出来てなかなか見物。ポニョの世界を想像しつつも初めての船旅を楽しむことに。
でも景色を見ていてもやはり飽きるので、この長い48時間の船旅、何をしてすごそうと考えていると急激な睡魔におそわれた。電車に乗っていると眠くなる理由は、電車の揺れが胎児としておなかの中にいるときの揺れとにているからといわれたことがあるが、全く同じ現象(たぶん電車より更に強い)に襲われて、長い時間眠ることになってしまう。

 

結局大半の時間を寝て過ごし、残りの時間をフェリーで知り合った日本人男性40代未婚で旅好き自由人という、いかにも自分が将来なりそうな人間だが、こうはなりたくないなという人間といろいろと語って過ごした。これについては自分の将来が不安になりました。。

 

そんな中でもしっかりと覚えているのは、東シナ海日本海?)に出たときの、360度海、という状況と、上海について中国大陸が見えてきたときの感動。いよいよ日本を出て大陸にわたったんだな!と言う感情があふれてくる。
平安時代遣唐使達も(もっと過酷な船旅だっただろうけど)この感情を持っていたんだろうなと想像し、感無量。
飛行機が出来て、ネットも出来て何でもかんでも便利な世の中だが、人間は自分の身体を通してでしかこの世界を感じることは出来ない(活字情報も資格や聴覚を通して入ってくるもの)という点では平安時代はおろか紀元前から変わらない事実なのだから、島国にすむ日本人は是非ともフェリーで大陸にでるという経験をしてほしいなと思いました。


さて、いよいよ上海。