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蘇州号にて日本から中国へ(前編)

旅もいよいよスタートする。
最初におさらいしておこうと思うが、僕の旅のコンセプトは
①空路を使わずに陸路と海路のみで世界一周してくる。
②あまり先のルートは決めず、その時行きたいところ、勧められたところを回るという形態でいく
③帰ってくる条件は、金が尽きるか興味が尽きるか、の二つ。
である。①は特に譲れない点。世界一周に出る前に、いろんな人に、「どうして?」や「目的を持った方がいい」などと言われて、「ただしてみたいから。目的はいらない。だって人生だって目的のあるものではにでしょ?」なんて答えていたが、自分の内なるものしっかりと探るとこの1番がしたかったのかも入れないと思う。地球は広いし、行きたいところだらか。でも飛行機をつくとそこにワープしたみたいで、全然地球が大きいとも思わない。その大きさをしるにはこれしかない。という訳です。

 

そんなコンセプトでスタートするのでまずは日本をフェリーで脱出することになります。
色々調べたけど、以前は日本からロシア、中国各地、韓国釜山に抜けるフェリーとがあったみたいだけど、ここ最近はどのフェリーも運行中止になり、残っているのは大阪ー上海の蘇州号、神戸・大阪ー上海の鑑真号、大阪ー釜山のフェリーのみ。特に九州と中国を結ぶフェリーとかも色々あったのにそれがここ数年で無くなったのは、中国人の爆買い離れと関係があるのではないかなとも思う。

俺が選んだのは蘇州号。なぜかというと韓国は行ったことあるから興味がなく、鑑真号はその存在に気づく前にフェリーの予約をしてしまったから。
という訳で実家の千葉から大阪まで夜行バスに乗って向かう。

 

乗船当日、船着き場にむかう。フェリーポートというだけあって、貨物船の発着も豊富で雰囲気は殺伐とした感じ。工業地帯に住んでいたことがある人は分かるだろうが、人気の少ない海沿いに潮風がふくもの寂しさと、ほとんどの物がコンクリートによって出来た無機質な物体という状態が、漁業の港と大きくことなる点であり、この場所を表現するものだと思う。

 

俺がついた時には船着き場には数人の人しか待っていなかったが、続々と人が集まりだし、スーツ姿のいかにもサラリーマン、夫婦なのか愛人関係なのか定かではない男女のカップル、片言の日本語を話す青年と、恐らく彼の日本におけるお母さんなのであろう、世話焼きの日本人の叔母さん(彼女は見送りだった)、旅行中なのであろう東南アジア系のバックパッカーに、欧米のカップルバックパッカー、などなど、多種多様な人間が船着き場に集まっている。
片道2万円、往復3万円、片道48時間かかるこのフェリーを物好きな旅行客以外に乗る理由が不明であるが、皆船への入場を待っている。

そんな訳で俺も、残った日本円コインを使い果たそうとして買ったバタピーとコッペパンを貪り、入場を待っていた訳であり、いざ入場が始まると大勢の人間がこぞって一列に並びだし、俺もその中に紛れ込む。いよいよ出航か!という気持ちと共に。